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K新羅と渤海-唐における属国・周辺国の運命−大国に翻弄 K新羅と渤海-唐における属国・周辺国の運命−大国に翻弄

新羅が朝鮮を統一するまで

 朝鮮における王朝のあり方はつねに中国をはじめとする周辺に存在する大国のあり方により規定されてきた

 

 したがって中国に前漢(紀元前 206 〜 紀元後 8)、後漢(25 〜 220)が存在した時代には、朝鮮はこれらの国の植民地であった。

 

 後漢が滅び、中国の政情が不安定になったころより、朝鮮には百済、高句麗、新羅の 3国からなる〈三国時代〉に入った。

 

 当時における朝鮮半島の権勢は、中国や日本、および他の遊牧民族の動向もからんだ、複雑なものであった。

 

 しかし 660 年代に新羅は唐と結び、百済と高句麗を滅ぼした

 

 これにより、新羅は朝鮮半島の大部分を支配することとなる。

 

K新羅と渤海-唐における属国・周辺国の運命−大国に翻弄
統一新羅
借用元 http://navicon.jp/osusume/cid345971/

朝鮮人の倫理観を地に落とした、新羅の統一

 三国時代の朝鮮は、周囲の国から「紳士の国」として尊敬を集めていた。

 

 当時は百済や高句麗は、世界的にも最高レベルの文化を保持し、かつ中国の『山海経』、『後漢書』、およびわが国の『日本書記』などで、その国民の人徳は絶賛されている

 

 それらの書には、朝鮮人とは「武勇でありながら、誠実」、「争いを好まず、謙譲の美徳がある」と、記されている。

 

 ところが新羅は、おなじ朝鮮の国でありながら進んで唐の属国となることにより、百済と高句麗を滅亡させた

 

 新羅は朝鮮を支配するにあたり、唐の年号を用いて、人名や服装を唐の様式に従えた

 

 これにより朝鮮人は、現在に知られるように「平気で嘘をつく」、「利己主義」、「権威に弱く、弱者に厳しい」性質が身についたと言われる。(『韓国 堕落の 2000 年史』崔 基鎬〈チェ ケイホ〉著)より。

 

また百済と高句麗の滅亡により、三国時代の朝鮮人たちは殺害され、四散したため、現在の韓国人、北朝鮮人は彼らとは遺伝学的に異なる人種である

 

 現在、朝鮮半島に住んでいる人たちは、百済、高句麗の滅亡時のような混乱期に、外部から入ってきた遊牧民、および彼らと原住民などとの子孫、だと考えられる。

新羅の実態

 新羅では「骨品制」といわれる、氏族的な身分制度が採用されていた。

 

 したがって新羅には、中国では唐代より本格化した〈科挙〉は導入こそされたが、浸透はしなかった。

 

 また新羅は 528 年に仏教を国教としたが、唐をはじめとする中国の王朝に対しては、服従と朝貢を続けた

 

 もちろんその内政は、唐の体制をモデルにしながらも中途半端な官僚制度と身分制度を合わせたようなものであった。

 

 新羅においては、たしかに世界的な仏教文化は栄えた。

 

 有名な慶州の仏国寺などは、それにあたる。

 

K新羅と渤海-唐における属国・周辺国の運命−大国に翻弄
現在の仏国寺
借用元 http://ameblo.jp/heymee/entry-11203812310.html

 

 しかしその仏教も時代とともに俗化・堕落し貴族階級とともに衰退していった

 

 および、わが国・日本との関係であるが、こちらも新羅が日本に対し、服属と朝貢を誓うというものであり対等なものではなかった

 

 こうした点から見えてくるものは、後の時代における朝鮮・韓国の属性は新羅の時代に本格化したということである。

 

 それはすなわち、「ミニ中国」という性質と、後のどの時代にも強国の属国になるという運命である。

 

 まず親族間により権力を独占し、それを儒教的なイデオロギーで正当化するというのは、まぎれもなく中国の発想である。

 

 くわえて〈土下座外交〉という歴代朝鮮の政策は、新羅の時代を経て朝鮮に本格的に根づいたものだと言えるだろう

 

 そうした意味で統一新羅とは、朝鮮・韓国という国における、あらゆる悪癖の根源とも言えそうだ。

 

 

渤海

698年、高句麗が滅亡した後に、朝鮮北部から満州、ロシア沿岸に〈渤海 (ぼっかい)〉が成立した。

 

 渤海を建てたのは、新羅に滅ぼされた高句麗の遺民であり、また住民はツングース系だった。

 

 渤海における政治体制は、唐の律令制を模倣したものと思われる。

 

 ただし、渤海の国教はよくわからない。

 

 渤海の官僚制度や都市の製作などは、唐を参考にしたものであり、渤海は 8 〜 9 世紀に栄えた。

 

K新羅と渤海-唐における属国・周辺国の運命−大国に翻弄
渤海と新羅
借用元 http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/54797239.html

 

 しかしまた渤海はわが国・日本にとって希少な朝貢国であり、かつ北の窓口となった

 

なぜなら、当時の日本には東方に位置する唐との交流はあっても、北方の文物を伝える国はなかったからである。

 

 さらに当時の渤海は、唐と対立していた。

 

 よって渤海にとっても、唐や隣国・新羅に対抗するため、日本に朝貢することは、じつに現実的な選択だったのだ。

 

 なぜなら、日本もまた唐や新羅に対する牽制が必要だったからである。

 

 こうした同盟関係は日本と渤海、両者にとって両得であった

 

 よって当初は、日本と渤海の関係性は、軍事的なものであった。

 

 しかし後には国際情勢、および日本における内情の変化などのため、文化的、商業的なものへと変わっていった。

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管理人 水無川 流也