
○フランス人は、神が彼らに与え給うた偉大な事業をまもなく成し遂げるでしょう―ジャンヌ・ダルク
現代におけるイギリスとフランス
この章では、中世の末期に英仏間で起こった〈百年戦争〉をとりあげることで、中世から現代までのイギリスとフランスの関係性について述べる。
現代では一般に、イギリスとフランスは対照的な国民性と、まったく異質な文化をもった国だと認識されている。
またたしかに、民族や言語により分類しても、イギリス人はゲルマン系のアングロ・サクソン人であり、フランス人はラテン人である。
しかしこのような言語や民族による国民性の区分けは、じつに暫定的なものである。
これまで述べてきたように、たとえば〈ケルト人〉、〈ゲルマン人〉、〈スラヴ人〉という人種分類は、あくまで同時期の同地域に存在した、異なる人種の総称にすぎない。
さらに中世から近代にかけて、各国の国民性はあるときは〈国民国家〉という虚構により、また別のケースでは後天的な歴史的事象により形成されてきた。
つまりイギリス・フランスとは、歴史の最初から水と油の関係にあったのではない。
いや、むしろ中世の後期までは、両国はほぼ同一の文化圏にあったのだ。
というのは両国とも、10 世紀以降にヴァイキングであるノルマン人の支配下に入り、それぞれノルマン人の王朝が立ったからである。
くわえて中世の段階では、“国家”という観念が希薄だった。
よってノルマンディー公国があるフランス北部と、ノルマン朝が存在したイングランド地域は、海をはさんだほぼおなじ国と言えたであろう。
ノルマンディー公国とノルマン朝
借用元 http://sekaisi-syoyou.blogspot.jp/2014/01/20.html
その証拠に、ある時期までは〈英語〉とは、〈フランス語〉の方言にすぎないとも思われていた。
その根拠として、フランス語から英語へと流入した単語は、山ほどある。
一例を挙げると、以下である。
adventure(冒険)、beef(ビーフ)、captain(キャプテン)、city(都市)、court(法廷)、dinner(夕食)、fine(晴れ)、flower(花)、government(政府)、etc…。
参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/フランス語から英語への借用
そのようなイギリスとフランスが、決定的に分離したのは、14 世紀から始まる〈百年戦争〉においてである。
〈百年戦争〉については次のページでくわしく述べるが、ここでは両国の王権、および議会が成立した過程を見る。
イギリスの議会
ヨーロッパ中世後期の各国王たちは、行政をおこなうにあたり、貴族、聖職者、および都市の代表者などが〈身分制議会〉を開いていた。
ところでイギリスにおいては、征服王朝であるノルマン朝が支配していたため、例外的にはじめから王権が強かった。
そのイギリスの王、ジョン王は 12 世紀、フランス王と争い、フランス領地の大半を失った。そのため彼は、「失地王」とも呼ばれる。
くわえてジョンは、ローマ教皇と敵対し破門され、さらに失政のため財政危機を招いたので、国民に重税をかけた。
「失地王」こと、ジョン王
借用元 http://xmugix.exblog.jp/17815484/
そこで貴族たちは結束し、1215 年、ジョンに大憲章(マグナ=カルタ)を認めさせた。
これにより王は、新たな課税をかけるときには、高位聖職者と大貴族による会議の承認を得ることが必要となった。
大憲章(マグナ=カルタ)
借用元 http://ameblo.jp/hirohito33/entry-11946803855.html
ところがジョンの後を継いだ王は大憲章を破ったため、貴族、シモン=ド=モンフォールは他の貴族を率いて反乱を起こし、王を破った。
これにより議会には、州や都市の代表も加わり、国政を協議することとなった。
これが現在における、イギリス議会の起源である。
さらに 14 世紀なかばには、上院と下院が別れ、法律の制定には下院の承認が必要となった。
また下院には、武力を失った〈騎士〉がジェントリ(郷紳)となり、州を代表する勢力となった。
このようにしてイギリスの議会は、世俗の身分を多く取りこんでいった。
中世のイギリス議会による、後世への影響
こうした経緯を経てイギリス議会は成立したのであるが、この機関の特殊性はやはり、どの国のものよりも成立時期が早いということである。
その原因は上述したように、イギリスでは偶然的に他国と異なり、中世初期から強力な王権が存在したことによる。
よってイギリスでは、周辺国が中央集権体制を築こうとしているとき、すでに王の権利を制限する法律ができるほど、政治体制は進んでいたのである。
こうしたイギリスの先進性は、近代の〈ピューリタン革命〉に見られる「王殺し」、「市民による議会」のように、大陸より先んじて歴史を進展させることとなる。
またイギリスでは、より近代的な議会は早い時期にできたが、「イギリス」という国の統一には時間がかかった。
なぜならイギリスの周辺には、ウェールズ、スコットランド、アイルランドがあり、いずれも当初は、イギリスによる統治を拒んだからだ。
というのは、それらの国にはゲリマン民族の大移動以前より存在した、ヨーロッパの先住民族〈ケルト人〉たちが多くいたからである。
したがってイギリス国内は、つねに内戦に悩まされることとなり、この状態は現代まで続いている。
フランス王権の強化
はじめにフランスでは、王権はフランス北部を支配するだけの、弱いものでしかなかった。
そのかわりに、諸侯たちの力が強かった。
その理由は、諸侯たちが営む〈荘園〉がしっかりと運営されており、一定の生産力があったからだと考えられる。
古代ローマ時代、市民生活を続けられなくなった者たちは、おもにローマから西方へと逃げ、そこで小作人である〈コロヌス〉となった。
フランスではコロヌスがそのまま、荘園の〈農奴〉に転化する事例が多かった。
よって、荘園には充分な労働力がいたため、荘園を経営する諸侯たちも、経済的に豊かであっただろう。
しかし 12 世紀末に即位した国王、フィリップ 2 世は、前述のイギリス王、ジョンから多くのフランス内におけるイギリス領を奪った。
また、「D教皇権の盛衰 2.国王権の伸長」の、「教皇権の衰退」で述べたフィリップ 4 世は、教皇ボニファティウス 8 世との戦いをつうじ、1302 年に〈三部会〉を開いた。
〈三部会〉は聖職者、貴族、平民からなる身分制議会であったが、フランスでは王権が強化されていくにつれ、存在意義を失っていた。
後の三部会
借用元 http://ameblo.jp/tsuguminokazoku/entry-10997340048.html
なぜフランスの中央集権化は、スムーズに進んだか
西欧ではフランスの王を頂点する中央集権体制は、イギリスに次いで早く、かつ高い完成度で成立した。
その理由のひとつとして考えられるのは、ローマ時代におこなわれた同化政策である。
ローマ帝国は、支配した地域を〈ローマ化〉することにより、現地人の同化を図った。
また〈ゲルマン民族の大移動〉の後にも、フランスの主流民族となったのは、ローマ人とおなじ〈ラテン人〉である。
さらには中世初期からのキリスト教の教化において、フランス地方は充分にカトリックに感化されていた。
したがってフランスには、中世には現在まで残る、多くの歴史的なキリスト教教会が建てられた。
パリのノートルダム大聖堂、北フランスのアミアン大聖堂などである。
ノートルダム大聖堂
借用元 http://www.geocities.jp/sjwatabe/reims.html
ちなみにフランスは、現在でも建前上とはいえ、カトリック信者が多い国である。
くわえてフランスは、南西部の一部をのぞき、ほぼ国土が平坦である。
そうした歴史的・地理的背景から、フランス人は中世の段階で、国民はほぼおなじ価値観を共有できていたのではないだろうか。
よって国内での対立は少なく、イギリスより容易に「国家の統一」はなされたと考えられる。
こうしたイギリスとフランスが、百年戦争に突入し、長年のライバルとなっていくのである。
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